■ バイオマス発電のメリット
バイオマス発電では燃焼により発生した熱を、発電のためだけでなく、温水利用することが可能であり、電気と熱の両方を提供できる。
使用される燃料の木材の殆どは「間伐材」と呼ばれる、利用価値がなく、山に野ざらしにされる木々や、建材加工する過程で出る、使いみちのない木々で、木材を燃料としても環境破壊にはつながらず、環境維持や地元の雇用に繋がるため森林の多い地域では特に注目されている。
バイオガス発電は、燃焼を必要としないため施設設置が簡易。
発電した電気の他に、発生させたガスを「都市ガス」として売ることが可能。(売ガス)
冠婚葬祭施設や、宿泊施設、民間住宅など、定期的に食品残渣(生ごみ)が廃棄される場所と連携することにより、ゴミであったものが燃料として利用され、熱や電気やガスとして使用できることから、都市部でも設備を導入することが可能。
■ バイオマス発電のデメリット
資源が広範囲に分散しているため収集、運搬管理に手間とコストがかかる。
燃料不足になると発電できない。
燃料となる原料の調達、発電所の運営管理など、あらゆるところとの連携が必要であるため、特に地域住民からの理解が得難い。
発電だけで考えると、変換効率はあまり高くないため、『電気+熱』であったり『電気+ガス』のように、2重で提供できなければコストの回収は難しい。そのため、隣接する場所に、熱やガスなどを提供できる施設が必要。